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「親孝行の国」中国

2006年(平成18年)9月18日(月)日刊工業新聞 中国・アジア「私はこうみる」
レポート・楊軍(ヤン・ジュン)
海外窓口担当:国際マーケティングサービス「中国国際福祉博覧会」 (TEL03-3555-0555)

<<「親孝行の国」中国>>

敬老精神、競って消費

今月18日は敬老の日。日本と同様に、中国も伝統的に「敬老」が美徳とされてきた。いま中国の60歳以上の高齢者人口1億4500万人のうち「裕福高齢者層」が存在するが、中国人の敬老精神が支えている面も大きい。
というのは、ちょうど現在中国の高収入層の主な年齢層は30〜50代に集中し、その親は60〜80代の高齢者。自分の事業や仕事に専念する為、親への日常の「孝行」投資にはお金を惜しまない。中国ではいくらお金持ちになっても親孝行ができていない人は人々に尊敬されず社会的名誉や地位が築けない。人によっては孝行への投資は、自分の名誉と地位への投資といっても過言ではない。

こうした中国の「親孝行消費」の事例として挙げられるのが自動車だ。昨年、自動車運転免許の年齢制度が70歳まで延長となる規定が公布されて以来、自動車を親にプレゼントする“孝行車”の消費が増加傾向にあることも、親孝行消費のニュアンスが感じられる。

高収入層による親孝行消費の場合、見栄っ張りの面目消費の要素もあって常に最高品質、最新バージョンを求める特質がある。なかでも、車いすや補聴器、家庭用血圧測定器など高齢者向け製品は身体に直接触れる製品、命にかかわる製品が多いゆえに「品質にこだわる」傾向が強い。ある国営補助機器専売店は、輸入品のドイツ製車いすが数万元以上するのにもかかわらず、常に品切れ状態。対照的に国産品は数百元レベルなのに全く買い手がつかないという。

一方、中国社会の約50%を占める、ほどほどに生活が豊かな「小康」層人口の消費力をばかにしてはいけない。ハイエンド商品の前ではためらうかもしれないが、ミドルエンド商品とローエンド商品の「親孝行」購買が量の多さで高齢者市場の重要な役を演じる。実際、長い目で考慮し、投資を行う家庭も増えつつある。
ローンを組み、2世帯・3世帯住宅のため180平方メートル以上の大型住宅を購入し、内装をバリアフリーにする「小康層家庭」が続出している事もその一例だ。

中国老齢協会の昨年の統計によると、高齢者市場の需要は6000億元(約9兆円)。08年北京五輪・パラリンピック、2010年の上海万博のカンフル剤作用でさらなる「親孝行消費」ブームを引き起こし、高齢者向け商品への期待をより一層高めていくだろう。ただ、中国の高齢者市場は巨大でありながら外資参入が立ち遅れている領域。
「親孝行消費」をくすぐる商品の提供が待ち遠しい。

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中国高齢者・障害者福祉「中国国際福祉博覧会」
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